2020年1月14日(火)10:30-12:00
「ゆったり整体」 動きをつなげていくことにどんな意味があるのだろう?

ゆったりセラピーの施術では、着衣の「ゆったり整体」でも、オイルトリートメントの「心で触れるボディワーク」でも手技と手技、ストロークとストロークの間をつなげていくことが重要とされています。セラピストの触れる動きが途切れ途切れではなく、ゆったりとつながった動きで統合的に触れていくことで、受け手の心地よさ、安心感、リラックスは格段に増します。ところが、そのように頭ではわかっていても、いざ施術する段になると、セラピストの動きは途切れ途切れになりがちです。どうしたら、動きをつなげていくことができるのか、「ゆったり整体」のデモンストレーションをご覧いただきながら、解説していきます。

 

2020年2月14日(金)  10:30-12:00
「アロマ・フットケア」 足から、全身に広がる波紋のような動きの連鎖

ゆったりセラピーの「アロマ・フットケア」は、寄りかかりの身体感覚を使っていくことで、いわゆる、”足つぼ”や”リフレクソロジー”とは全く違った心地よさと全身に広がるリラックス感を味わっていただけるものです。この足から全身に広がる波紋のような動きの連鎖にマトを絞って、デモンストレーションをご覧いただきます。この動きの連鎖は、体幹の筋連動によって起こるもので、ゆったりセラピーの特徴といえます。そのメカニズムと効果について考察していきます。

 

 

2020年3月4日(水)  10:30-12:00
「心で触れるボディワーク」 大腰筋とその他の股関節周りの筋肉群を巡って

この回は、心で触れるボディワークアドバンスクラスから中継します。大腰筋へのワークは、基礎講座および本格コースでは、通常、脚部からのアプローチを練習してもらっていますが、アドバンスクラスでは、腹部から大腰筋へ触れるワークを練習するとともに、股関節周りの筋肉群、特に外旋筋群をテーマとし、ゆったりセラピーの身体技法の中では、特に重要な股関節の内旋の動きを精査します。参加メンバーのフィードバックも聴きながら、2足歩行のバランスと人体構造および体軸(感覚)への理解を深めていくとともにゆったりセラピーの施術の新たな可能性を探っていきます。

 

2020年4月7日(火)10:30-12:00
「ゆったり整体」 ご高齢の方に受けていただく時の留意点を巡って

この回は、秋田県鹿角市で実践中のゆったりセラピスト成田一加さんのサロンからお送りします。実際に彼女のサロンのご近所のご高齢の方にモデルで登場していただき、デモを行っていきます。様々なニーズを実際にお聞きしながら、どんなことに留意しなければいけないのかを探っていきましょう。ご高齢の方への施術が多い方はぜひご参加いただき、日頃の懸案などを共有、デスカッションできたらと思います。

 

2020年5月12日(火)11:00-12:30
「ゆったり整体」 床で施術するときはどうしたら?

ご高齢の方へ受けていただく一つの方策として、床での施術をどうするか、のご希望をいただいておりますので、そのデモを行います。この回は、名古屋から中継します。名古屋で活躍するゆったりセラピスト鈴木智恵さんと現在レポート作成中の吉田由香里さんにお手伝いいただき、床で行う場合の留意点を解説しながら、実際の施術をご覧いただきます。

 

2020年6月24日(水)10:30-12:00
「ゆったり整体」 揺らしを練習しよう

オンライン講座に参加してくれたゆったりセラピストの一人からこんな質問がありました。
「体格がいい人には、どんなアプローチがいいでしょうか。」
私の答えは、「揺らしを使ってあげると喜んでもらえると思うよ」、
揺らしは、深部まで刺激が到達するのです。体格がいい方は、往々にして、ストロークやストレッチの刺激が深部まで到達しない傾向があり、もっとと力を込めたり、身体を持ち上げたりしようとして、施術者はカラダに負担を感じがちです。それよりも、揺らしを上手に使うことで刺激が深部まで届き、楽なのに、よりリラックスしてもらえ、心地よく、喜んでいただける体験を多くしてきました。
でも、「揺らし」がうまくいかない感じがしている受講生は多くいることも事実です。今回は、「揺らし」にフォーカスして、効果的な揺らしを探求していきましょう。

 

2020年7月29日(水)10:30-12:00
「心で触れるボディワーク」 ”ふんわり”触れるカラダの使い方って?

メルマガ(エサレンアプローチへの一つの明確な答え)でも取り上げていますが、
ふんわり優しく触れていく、カラダの使い方のポイントを解説していきます。
このカラダの使い方は、現代社会では習慣的に失われている可能性が高いので、
やろうとしても最初はうまくいかない、よく分からない、と感じてしまいます。

ふんわり優しく触れていくのは、簡単なことのようですが、実は探求するに
値する高度なカラダの使い方と精神性を要求されるものだと思います。

 

2020年8月19日(水)10:30-12:00
「心で触れるボディワーク」 返しを捉える、ことから、ゆったりセラピーのゆったりさの秘密を探る

返しを捉える、あるいは、返しに寄り添うことがどういうことなのかを
受け手のカラダを動かす、のではなくて受け手のカラダの動きを捉えていく、ことが
セッションのゆったりしたリズムや手技と手技のつながり、適切な間を生み出していくことを
頸部のストレッチのデモを中心に、みていただきます。
その際のカラダの使い方のコツも見ていきましょう。

 

2020年9月16日(水)10:30-12:00
「心で触れるボディワーク」および ゆったりセラピー全般

話してもいいの?セッション中の”問いかけ”について考える
声のトーン、タイミング、言葉の選び方

ゆったりセラピーでは、どの施術でも基本的に施術中に、会話を弾ませることはしないのですが、必要な”問いかけ”はあると言えます。それは、どんな内容でどんなタイミングなのでしょうか?その際の、声のトーン、言葉の選び方について、前回8月の頸部のデモの続きを行いながら、みていただきます。また受講生からよく聞く質問に、受け手の方が「話好き」でセッション中にいろいろ話しかけてくるので、セッションに集中できなくて困ることがあるんですけど、そういう時はどうしたらいいでしょう、というものがあります。その質問についても考えていきましょう。
ボディワークとは、何か、ということを考えるとてもいいトピックになると思います。

 

2020年10月21日(水)10:30-12:00
「ゆったり整体」 ハムストリングスに十分に寄りかかるには?

背面の脚部のワークに取り組みます。大腿部、ハムストリングスに注目しましょう。脚部が外旋気味の人は、内側ハムストリングが、マッサージテーブルに対して平行ではなく、だいぶ角度があるので、内側ハムストリングスの筋腹に正確に寄りかかるのが難しくなります。施術者が内側ハムストリングに垂直に働きかける、カラダのバランスが取りにくいのです。どのようにそのバランスをとりながらカラダを使って行くのかデモを通して見ていただきます。

ハムストリングスの柔軟性を保っておくことは、全体の姿勢を整えることにとても重要ですし、骨盤の位置をバランスのとれた位置に保つにも重要です。また、腰部の筋肉と連動して働くので、ハムスとリングスが、柔軟性を失っていると腰部の筋肉群も緊張します。つまり、腰痛の引き金を引きやすいと言えます。ハムストリングに十分の寄りかかって、柔軟性を引き出しておくことは、腰痛の予防にもなります。

 

2020年11月18日(水)10:30-12:00
「アロマフットケア」「ゆったり整体」 足関節に働きかけることの意味

今回は、足関節への働きかけに注目します。受講生のアロマフットケアや、ゆったり整体での足関節への働きかけを見ていると、底屈・背屈、内反・外反の動きをこれでいいのかなーという感じで順番に機械的に行っている人が多いように感じます。

もちろん、最初は、それらの動きを行うことで精一杯だと思うので、そこからスタートするにしても、徐々に足関節を動かす時に連動する、下肢の筋肉の弾力、あるいは、緊張を感じ取れるように、そしてそれに合わせた動きを行なっていけるようになりましょう。つまり、動きの微妙な角度の調整がそこにはあります。そして、受け手の足関節の動きのクセを捉えてそれを解除するような動きを見つけていきます。そうすると、足関節の動きが、膝関節や股関節と連動していくことを実感できるでしょう。こうした動きのワークを通して下半身の安定をより引き出していくことができます。

 

2020年12月16日(水)10:30-12:00
「ゆったり整体」 肩周り、背面でのワーク、腕のポジションを変えながら行うのはなぜ?

今回は、背面、腕のポジションを動かしながら行う肩周りのワークに注目します。腕のポジションを動かしながら、肩関節に働きかけていく一連の手技を行っていきます。一般的に肩関節というと、肩甲上腕関節(第一関節)を意味しますが、肩峰~烏口突起間にある烏口肩峰靭帯と上腕骨の間隙(第二関節)も含めていうこともあります。そのほかに、広義の肩関節として、肩甲胸郭関節・肩鎖関節・胸鎖関節も含める場合もあります。
ゆったり整体で行う背面での肩周りの手技は、腕のポジションを変えながら行うことで実は、この広義の肩関節全部に働きかけるワークになっています。肩関節を動かしながら行う一連のワークが受講生にとっては、どうも難しく感じられるようですが、広義の肩関節は、関節構造が実は5箇所あり、ゆったり整体で行うワークはその全てに働きかけているのです。まずはそのことを理解することが重要です。

また、肩関節周辺の主たる深層筋(インナーマッスル)、回旋筋腱盤にも働きかけています。回旋筋腱盤は、上腕骨頭をかかえ込んで肩関節を安定させるはたらきがあり、腕を使う運動には全て密接に関係しています。どのワーク(動き)が回旋筋腱盤に働きかけるワークなのか、理解していきましょう。