和のカラダに親しむための、日舞エクササイズ
「和のカラダ」とは一体なんでしょうか?
ゆったりセラピーで提唱している「寄りかかり」そして、「返し」を捉える施術方法、そして、すり足と同手同足を基本にするカラダの使い方が、和のカラダの最もシンプルな説明です。
実は、それらはゆったりセラピーの実践のみに大切なカラダの使い方なのではありません。施術者が、自身のカラダを痛めないでしかも最大限に効果的な触れ方を実現するために、普遍的といってもよいカラダの使い方です。かつては、日常の生活の中で、実践的に学び、鍛錬することができ、日本舞踊から郷土芸能、武道、茶道花道と日本の伝統文化全般に通底する身体文化であり、着物を着る日々の暮らしの中の一挙手一投足に、和のカラダはあったのです。日本のソマティクスといってよいでしょう。しかし、そうした身体文化とそれを実現できるカラダ、つまり、和のカラダは今、急速に失われています。
そして、それは、施術者のカラダだけではなく一般的に多くの人々が抱えている身体状況でもあり、そのことが一端となった心身の不調は大変多いのです。
具体的には、次の4つのパターンが挙げられます。
<現代人パターン>
イ) 僧帽筋を使って腕を動かす
ロ) 体軸を捻ってカラダを使う
ハ)骨盤を前傾させてバランスをとる(反り腰)
ニ) 脚部の外側に体重を乗せる
これらのパターンを、私たちは、一般的には普通の学校教育の中で身につけます。
”和のカラダ”とは全く逆のカラダの使い方のパターンなのです。この和のカラダの真逆パターンを学び身につける社会システムの中で、私たちは生きています。その結果、多くの人が、「自分は感じることが苦手だ」と”感じて”いるようです。そして、「自分軸」を持つことを困難に”感じて”いるのです。そうした自己認識は、上半身の慢性的な過緊張と、下半身の筋力低下、それらの連動した働きの断絶がセットになっています。
「和のカラダ」が実現する身体パターンは次のようなものです。
<和のカラダ>
ホ)前鋸筋を使って腕を動かす
へ)体軸を捻らずカラダを使う
ト)骨盤を後傾させてバランスをとる(吊り腰)
チ)脚部の内側に体重を乗せるパターン
和のカラダは、興味深いことに、上記に示した現代人パターンとは真逆のパターンになるのです。
こうした動きを鍛錬すると、ゆったりセラピストに限らず、施術者であれば、カラダを痛めることがなくなり、しかもタッチの質が格段に高まります。施術者でなくても、心身の安定感と柔軟性が増し、快活さと元気が戻ってくることに気づくでしょう。
和のカラダを楽しみながら鍛錬するために、NOSSを踊ることをお勧めしています。NOSSは、日本舞踊西川流三世家元、西川右近先生が創案された和のフィットネスで、日本舞踊の動きを使った踊りを踊ることで、衰えがちな筋力を維持し、鍛えることができるようにデザインされています。中京大学名誉教授である湯浅景元先生は共同開発者であり、金沢医科大学教授の森本茂人先生が論文執筆をされています。
詳しくは、NOSSのHPをご覧ください。http://noss.jp/
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また当協会代表理事の鎌田麻莉は、NOSSの公認インストラクターです。
詳しくは、鎌田麻莉のブログ 「ゆったりセラピスト、NOSSを踊る」をお読みください。
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